Senven Nights Ghost 収益分析 【個人ゲーム開発】

ゲーム制作

この記事は先日発売されたインディーゲーム「Seven Nights Ghost」の収益に関する考察となります。
開発者トズクさんの最初の作品でありながら売り上げが好調のようなので、売れた要因などを分析してインディー開発者の参考になればと思います。

インディーゲーム開発者の成功事例を紹介します。
※ゲームの攻略記事ではありません。

Senven Nights Ghostとは?

タイトルSenven Nights Ghost
開発元TozukuGames
パブリッシャーTozukuGames
ジャンル恋愛シミュレーション・ダークコメディ
プラットフォームPC (Steam)

呪あふれる 穏やかな日々を
幽霊との7日間の奇妙な共同生活を描く、ハートフルホラー探索ゲーム
幽霊が住み着く部屋に宿泊することになった貴方は、いくつものささやかな問題に直面します。
幽霊は決して貴方の命は奪いません。ただしドーナツは奪い取るし、部屋中の食器は隠してしまいます。
迫りくる幽霊から逃れつつ、時には襲われ、時には心を通わせながら、7日間を穏便に乗り越えましょう。

Steam紹介文より

制作者トズクさんとは?

YouTubeにてゲーム制作チャンネルを運営しており、Unityの使い方やゲーム制作の進捗を配信されています。
Twitterなどの情報を見る限りでは副業で個人のゲーム開発をしているようです。

Senven Nights Ghost 初週売り上げ

トズクさんのYouTubeチャンネルで初週の売り上げが公表されています。
なんとその本数6643本

この売り上げが実際どのくらいの金額になるかをざっくり試算してみたいと思います。

売り上げ本数6643本
販売価格960円(初週は20%OFFで販売)
返品率12%

Steamでは一定条件を満たしているとゲームの返品ができるため売り上げ本数に(1 – 0.12)をかけてあげる必要があります。

それを考慮した売り上げを試算すると下記となります。

6643 × (1 – 0.12) × 960 = 561万円

個人開発ゲームで初週の売り上げで561万円は本当にすごいと思います。

Steamの場合、手数料がかかるため開発者に入ってくるお金は売り上げの7割になります。
また消費税が10%であることも加味すると

561万円 × 0.7 ÷ 1.1 = 357万円

ある記事によるとほとんどのゲームの1年の売り上げは初週売り上げの2倍~4.5倍となるらしいので

単純に開発者にはいってくるお金はリリースからの1年間で714~1606万円となります。

開発にかかった費用などを考慮しても十分食べていけるレベルの収益だと思われます。

  • Senven Nights Ghostの初週売り上げは6643本
  • リリース1年間で開発者の手元に入る額は714~1606万円くらい



成功できた理由

トズクさんも動画で語っていましたが、成功できた理由は下記が挙げられます。

  • メディアやゲーム実況者による広報
  • 多言語のローカライズ対応
  • 非常に好評を得るゲームクオリティ

YouTubeで検索してみると多くの有名ゲーム実況者が紹介してくれています。また動画も結構再生されています。
インディーゲームにとっては、多くの人に知ってもらうことが重要なのでかなり大きな後ろ盾と言えます。
配信で盛り上がるゲームとなっているのもポイントだと思います。

また多言語対応なのも大きいと思います。日本語以外に英語、中国語に対応しており、台湾からのウィッシュリスト登録も多かったようです。
ローカライズは実は結構大変で、翻訳家に外注することがほとんどです。
機械翻訳では流石に人間の感情表現などは難しいようです。

当然ですが、ゲームのクオリティが高いというのも大きなポイントだと思います。

2023年現在では非常に好評となっております。

アネガワ
アネガワ

インディーゲーム開発の世界もなかなか厳しいが、こういった成功事例をみると勇気をもらえる

ゲーム開発で収益を得たいと考えている方はトズクさんのTwitterYouTubeが凄く参考になるので是非チェックしてみて下さい!!!

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