Synthesizer Vの商用利用についてまとめてみた

DTM

Synthesizer Vで作った曲をゲームで利用したいと思っています。

作詞・作曲についてはオリジナルなので問題ないのですが、Synthesizer Vで合成した声については商用規約が色々ありそうです。

万が一、利益を得る機会があった時にトラブりたくないので調べてみました。

この記事はこんな人にオススメ

  • Synthesizer Vを使った創作物での商用利用(動画コンテンツも含む)を考えている人

利用の規約は変わる可能性があるため、商用利用を考えているのであれば公式の規約の確認をお願いします。

この記事は2024年6月時点での参考情報として見ていただければと思います。

Synthesizer V とは?

Synthesizer V(シンセサイザーファイブ)は、音楽制作のためのボーカロイドソフトウェアです。このソフトは、ユーザーが入力した歌詞とメロディに基づいて、人工的な歌声を生成することができます。Synthesizer Vは特にリアルな音声合成と高いカスタマイズ性で知られています。

主な特徴

  1. 高品質な音声合成: Synthesizer Vは、ディープラーニング技術を活用して、非常にリアルな歌声を生成します。人間の声に近い質感と自然なイントネーションを実現しています。
  2. 多言語対応: 複数の言語に対応しており、日本語だけでなく、英語や中国語などでも歌わせることができます。
  3. 豊富な音源: さまざまなキャラクターや声質の音源が提供されており、ユーザーは自分の楽曲に最適な声を選ぶことができます。
  4. 直感的な操作性: インターフェースは直感的で使いやすく、初心者でも簡単に使い始めることができます。歌詞やメロディを入力するだけで、すぐに歌声を生成できます。
  5. 詳細な編集機能: 音の高さや長さ、ビブラート、ダイナミクスなど、細かい調整が可能です。これにより、ユーザーは自分の望む表現を細かくコントロールできます。
アネガワ
アネガワ

もともとVocaloidユーザーだったけど、人間らしさを求めるのであればSynthesizer Vがオススメです。ほかの歌声音声合成ソフトと比べて高機能かつ高品質という印象!

有料版・無料版の違い

公式サイトから無料(ライト版)と有料版の比較表を拝借してきました。

パッと見分かりにくいですが、AIのライト版・有料版を気にしてみればOKです。

ライト版は機能制限は当然ですが、利用に関する規約では大きく以下が異なります。

バージョンライト版(無料)有料版
必須記載事項
(公開時のクレジット記載)
Synthesizer Vと何の歌声を使っているか明記なし
商用利用不可
(ライト版のダウンロード時の規約に記載されていた)
ライブラリごとに規約が異なる

ライト版は商用利用ができないのですが、有料だからといって無条件にできるということでもないようです。

Sythtesizer Vの歌声ライブラリはサードパーティのものも多く、商用利用の際は持っているライブラリによって規約が異なるようです。

そのため商用利用を考えている方は買う前に規約を読んでおいた方が良さそうです。

  • 無料版は商用利用不可
  • 有料版はライブラリによって異なる

↓有料版購入リンク

音声ライブラリのメーカー

上述したように音声ライブラリはサードパーティによるものが多く、メーカーごとに利用規約が異なります。それらの特徴を下記にまとめてみました。

メーカー代表的なライブラリ商用利用規約の記載内容
※詳細はライブラリごとに確認必須
Dreamtonics
(Synthesize Vの開発会社)
Mai,Saki,Ayame,Yuma,Ryoなど
計40以上
営利目的での商用利用可
※但し合成した声をサンプルパックとして売ることは認めていない
https://dreamtonics.com/terms/
AHS重音テト,桜乃そら,小春六花などライブラリによって規約が異なる
①重音テト
音楽の有料配信、動画投稿による広告収益はOK、その他は要確認
※キャラクターイラストの使用については別
https://kasaneteto.jp/guideline/vltu.html
②小春六花、夏色花梨、花隈千冬
同人活動の有償頒布、動画投稿による広告収益はOK、その他は要確認
https://tokyo6.tokyo/guidelines/
ブシロード夢ノ結唱 POPY,夢ノ結唱 ROSEなど許諾が必要
https://yumenokessho.bang-dream.com/guideline/guideline-synthesizer-v/
インターネットMegpoid許諾が必要
https://www.ssw.co.jp/products/synth_v/megpoid/ssvmg1_license_agreement_jp.pdf

詳しく音声ライブラリについて検索したい方はDreamtonicsのサイトを確認してもらえればと思います。

Synthesizer V | Dreamtonics株式会社

アネガワ
アネガワ

商用目的の定義がライブラリごとに違ったりで解釈がなかなか難しいのだが、とりあえずDreamtonicsのライブラリ買っておけば大体の用途で使えそう。

Dreamtonics以外のライブラリは声の主やイラストの権利関係が複雑なので、簡単に商用利用OKとはならないようだ。

まとめ

有料のSyntehesizer Vでもライブラリによっては商用利用の許諾が必要ということが分かりました。

商用利用したいのであればDreamtonicsのライブラリを買っておくのが無難。

(かわいいキャラのイラストがなくて味気ないが、逆にそのおかげで商用利用しやすくなっている)

  • ライト版は無条件で商用利用NG
  • Dreamtonicsのライブラリは一部条件を除いて商用利用可
  • Dreamtonics以外はライブラリによって異なるが基本的には許諾が必要なケースが多い

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